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PCのキーボードを選ぶときは、有線か無線か、フルサイズかテンキーレス(数字キー無し)かといったことをまず考えるかもしれません。
しかし実際の使い心地は、「キースイッチ」(キーの構造)の種類によって、かなり変わってくるのです。
そこで今回は、キースイッチの種類や、その中でパンタグラフ式」が一番おすすめな理由などについて分かりやすく解説します。




キースイッチの種類にはどんなものがあるのか?


キースイッチの種類は、「メンブレン式」「パンタグラフ式」「メカニカル式」の主に3つで、それぞれの方式によって、打ち心地や価格が変わってきます。

※他にも「静電容量無接点方式」と呼ばれるタイプもありますが、製品自体があまり多くないのでここでは説明を省きます。



● メンブレン式


メンブレン式」は、お椀の形をしたゴム(ラバーカップ)を押す構造を持ったもので、押されたキーはゴムの反発力で戻る仕組みなっています。
PC用キーボードでもっとも一般的な方式であり、構造が簡単なため価格が安く抑えられるのがメリットです。

しかし、メンブレン式はキーをしっかり押し込むようにタイピングする必要があるので、長時間使うと指や手首が疲れてしまう場合があります。
さらに、長い期間の使用でゴムが劣化してくると、打鍵がしにくくなる(ゴムの反発力が弱くなる)こともデメリットです。

実際の価格は、1,000円を切る格安のものから数千円程度という比較的リーズナブルなものが多いと言えます。



● パンタグラフ式


パンタグラフ式」は、ゴムの反発力を使う点はメンブレン式と同じですが、パンタグラフと呼ばれるX字型の軸が組み込まれているのが特徴です。
このタイプは、パンタグラフを使うことで、ストローク(キーが沈む深さ)が浅いものでもキーが安定しやすくなりますし、打ち心地も軽いというメリットがあります。
パンタグラフ式は、薄さが要求されるノートPCでよく採用されていますし、デスクトップ用のキーボードでも薄型のタイプになります。

ただし、パンタグラフ式は構造上、メンテナンスや修理が難しく、乱暴に扱うと壊れてしまう場合があることがデメリットです(普通に使う分には問題ありません)。
また、パンタグラフ式はキーストロークが浅いため、深い打鍵が好みの人には合わないかもしれません。

実際の価格は、1,500円~1万円程度のものが多いと言えます。



● メカニカル式


メカニカル式」は、金属のスプリングを使ってキーを押し戻す構造になっているキースイッチです。
打鍵感が心地よく、キーボードの打ち心地にこだわりがある人や、ゲーミングキーボードとしてよく選ばれています。
また、メカニカル式は、青軸・赤軸・茶軸といった種類があり、それぞれにキーの重さやクリック感、タイピング音の大きさが変ってくるのも特徴です(自分の好みのタイプが選べます)。

しかし、メカニカル式は1つ1つのキーが独立した複雑な構造になっているため、価格が高くなってしまいます。
それにキーストローク(キーの深さ)が深めなので、指や手首に負担がかかりやすいのもデメリットです。

実際の価格は、数千円~数万円程度で、1万円以上の高額な製品が多くなります。


【キースイッチの種類と特徴】

メンブレン式
 メリット:価格が安い
 デメリット:指や手首が疲れやすい、ゴムが劣化すると打ちにくくなる
 価格:1,000円未満~数千円程度

パンタグラフ式
 メリット:打ち心地が軽い、薄い
 デメリット:乱暴に扱うと壊れやすい
 価格:1,500円~1万円程度

メカニカル式
 メリット:打鍵感が心地よい、好みのタイプが選べる
 デメリット:価格が高い、指や手首が疲れやすい
 価格:数千円~数万円程度(1万円以上の製品が多い)



なぜ「パンタグラフ式」が一番おすすめなのか?


ここまで、3種類のキースイッチのタイプを紹介してきましたが、とくにこだわりがない場合は「パンタグラフ式」がおすすめです。
なぜかというと、総合的に見て他のタイプよりもメリットが多いからであり、ここではそのメリットについて説明します。



● キーが軽くてタイピングしやすい!

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パンタグラフ式は、キーの深さであるキーストロークが浅く、軽いタッチで打鍵することができます。
そのため、素早いタイピングが可能ですし、指や手首が疲れにくいというメリットがあります。

とくに長時間文字入力などの作業をする場合におすすめで、キーボードをパンタグラフ式に変えることで効率がアップすることもあるでしょう。
また、パンタグラフ式は他のタイプと比べると打鍵音が静かなので、オフィスなどで音に気を使う場合にも便利です。



● ノートPCと同じ使い心地!


パンタグラフ式は、ノートPCによく採用されているため、普段ノートPCを使用している人でもあまり違和感なく使えます
ですので、ノートPCとデスクトップを両方使う場合や、ノートPCからデスクトップに乗り換える場合は、パンタグラフ式がおすすめですし、無難な選択かもしれません。



● 価格がそれほど高くない!


パンタグラフ式の価格は、1,500円~1万円程度で、メンブレン式よりは高めになります。
しかし、数千円程度の比較的リーズナブルな製品も多いですし、メカニカル式のように高額過ぎることもありません。

ですので、予算が数千円以上で、とくにこだわりがないなら、パンタグラフ式を検討してみるのもよいでしょう。



価格の安さを重視するなら「メンブレン式」もおすすめ!


メンブレン式の価格は、1,000円未満~数千円程度で、3種類の中では一番リーズナブルです。
ネット通販では、1,000円未満の製品も多くありますし、中には500円程度の激安のものも見つけることができます(ただし送料の有無に注意!)。

メンブレン式は価格の安さが魅力なので、とにかく安いものがいい場合や、大量購入で予算を抑えたい場合に便利だと言えます。



こだわりがあるなら「メカニカル式」もいい!


キーボードの打鍵感や打鍵音にこだわりがある場合は、メカニカル式が向いています。
メカニカル式には、打鍵感がしっかりした「青軸」や、タッチが軽い「赤軸」、青軸と赤軸の中間的な特徴を持つ「茶軸」などの種類があり、自分の好みに合ったタイプを選べます。

価格は1万円以上と高額なものが多いのですが、予算の許す限りこだわりを追求するのもよいでしょう。



おすすめ「パンタグラフ式」キーボード 全10選


ここでは、おすすめの「パンタグラフ式」キーボードを、有線タイプ(5選)、無線タイプ(5選)に分けて紹介します。

※記事の中で(送料別)と表記している場合は、550円程度の送料が別途かかります。なお、送料の有無は執筆時点でのものなので、後から変更されることもあり得ることをご了承ください。



● 有線タイプ 5選


【クーポン配布中〜7/26まで】USBキーボード コンパクト スリム パンタグラフ ブラック SKB-SL32BK サンワサプライ

価格:2,290円
(2022/7/16 15:16時点)

サンワサプライの、有線、テンキーレスのキーボード。
右側の数字キーがないテンキーレスタイプは、文字入力中心の人におすすめ!
価格の安さも魅力です(送料別)。


【割引クーポン配布中 7/18まで】USBキーボード コンパクト スリム パンタグラフ テンキー付き ブラック SKB-SL31BK サンワサプライ

価格:2,760円
(2022/7/16 15:26時点)
感想(3件)

サンワサプライの、有線、スリムタイプのキーボード。
こちらはテンキー(数字キー)有りですが、フルサイズのものよりコンパクトです!
価格もリーズナブル(送料別)。


ペリックス フルサイズ キーボード 静音 有線 スリムデザイン USB type-c US配列 英語配列 パンタグラフ 正規保証品 ブラック PERIBOARD-210

価格:3,199円
(2022/7/16 16:21時点)

ドイツメーカー、ぺリックスの、有線、フルサイズのキーボード。
モダンなデザインが魅力で、静音設計!
英語配列なので、ちょっと慣れが必要です。


エレコム 有線ミニキーボード/パンタグラフ式/薄型/ブラック [TK-FCP096BK] 外付けキーボード 小型 コンパクト 薄い テレワーク リモートワーク 在宅勤務

価格:3,498円
(2022/7/17 15:07時点)

エレコムの、有線、テンキーレスのキーボード。
一枚板のようなすっきりしたデザイン!
キートップの下に鉄板が内蔵されているので安定感があります。


キーボード 有線 mac キーボード US配列 Windows兼用 アルミフレーム テンキー付き 静音性 シザースイッチ パンタグラフ 104薄型キー スリム 在宅勤務 テレワーク

価格:5,480円
(2022/7/17 15:23時点)

mac関連機器で知られるMacallyの、有線、フルサイズのキーボード。
アルミのフレームが美しく、英語配列でおしゃれ!
macだけでなく、Windowsでも使えます。



● 無線タイプ 5選


キーボード エレコム 無線 ワイヤレス TK-FDP098TBK 無線薄型ミニキーボード

価格:2,699円
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エレコムの、無線、テンキーレスのキーボード。
価格は安い(送料別)ですが、日本のメーカー製なので安心して使えます!



エレコム ELECOM ワイヤレスコンパクトキーボード/パンタグラフ式/ブラック TK-FDP099TBK

価格:2,640円
(2022/7/16 16:05時点)
感想(3件)

こちらもエレコムの、無線、スリムタイプのキーボード。
テンキー有りで、無線で、パンタグラフ式でこの価格は安い(送料別)!


充電式ワイヤレスキーボード コンパクト パンタグラフ USB 静音 薄型 電源ON/OFFスイッチ付き 日本語配列 ブラック キーボード ワイヤレス

価格:3,980円
(2022/7/17 14:00時点)
感想(32件)

サンワサプライの、無線、スリムタイプのキーボード。
テンキー付きなのに、フルサイズのものと比べて10cmも横幅が短くなります!
静音設計なのも嬉しい。


ロジクール|Logicool キーボード マルチデバイス ブラック K380BK [Bluetooth /ワイヤレス]【rb_ keyboard_cpn】

価格:3,641円
(2022/7/17 14:21時点)
感想(8件)

ロジクールの、Bluetooth、テンキーレスのキーボード。
丸いキーがオシャレな、モダンなデザイン!
Bluetooth接続なので、スマホやタブレットでも使えます。
また、ショップ内では他のカラー(青、赤、ローズ、白)のものも販売しています。
(送料別)


ロジクール ワイヤレスキーボード K780 Bluetooth Unifying ワイヤレス 無線 キーボード windows mac Chrome iOS Android 国内正規品 2年間無償保証

価格:7,370円
(2022/7/17 14:36時点)
感想(20件)

ロジクールの、Bluetooth/USBレシーバー、テンキー付きのキーボード。
無線接続は、BluetoothとUSBレシーバーの両方で可能。
ロジクールならではの、モダンですっきりしたデザインが魅力的!



まとめ


キースイッチの種類には、価格の安さが魅力の「メンブレン式」と、打ち心地が軽い「パンタグラフ式」、打鍵感が心地よい「メカニカル式」の主に3種類があります。
パンタグラフ式がおすすめなのは、「キーが軽くてタイピングしやすい」ことや、「ノートPCと同じ使い心地」であること、「価格がそれほど高くない」といったメリットがあるからです。
しかし、価格の安さを重視するなら「メンブレン式」、こだわりがあるなら「メカニカル式」もおすすめです。


※キーボードを選ぶときは、こちらの記事も参考になります!